抵抗定数
チップ抵抗に印字された3桁の定数コードから抵抗値を求めます。 例:103 = 10 kΩ
抵抗値
1kΩ
計算履歴
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計算式
計算式: 上2桁 × 10^(下1桁) [Ω]
例:103 → 10 × 10³ Ω = 10 kΩ
例:103 → 10 × 10³ Ω = 10 kΩ
設計のポイント
チップ抵抗には3桁の定数コードが印字されています(精密品は4桁)。小さなチップ抵抗で印字が読みにくくても、定数コードから抵抗値をすぐに確認できます。
よく使われる例:
• 103 → 10 kΩ(分圧・プルアップ)
• 472 → 4.7 kΩ(LED電流制限)
• 331 → 330 Ω
• 000 → 0 Ω(ジャンパ)
こんなときに使います
基板上のチップ抵抗の印字を読むとき、あるいは回路図の3桁コードを実際の抵抗値に直すときに使います。抵抗はコンデンサと違って本体に印字があるので、現物から読める数少ない部品です。
3 桁コードの読み方
最初の 2 桁が有効数字、3 桁目がゼロの数です。単位は Ω。
「102」なら 10 に 0 が 2 つで 1,000Ω = 1kΩ。「472」なら 47 に 0 が 2 つで 4,700Ω = 4.7kΩ。コンデンサと同じ規則ですが、基準の単位が pF ではなく Ω である点だけが違います。
よく使う値の対応
| コード | 抵抗値 | よくある用途 |
|---|---|---|
| 100 | 10 Ω | ダンピング、電源のフィルタ |
| 220 | 22 Ω | ダンピング抵抗の定番 |
| 330 | 33 Ω | ダンピング抵抗の定番 |
| 101 | 100 Ω | 汎用 |
| 221 | 220 Ω | LED の電流制限 |
| 102 | 1 kΩ | 汎用・プルアップ |
| 472 | 4.7 kΩ | I²C のプルアップの定番 |
| 103 | 10 kΩ | プルアップ/プルダウンの定番 |
| 104 | 100 kΩ | 高抵抗のプルアップ |
| 105 | 1 MΩ | リーク経路、高インピーダンス |
ほかの表記
- 「R」を含む表記。「4R7」は 4.7Ω、「R47」は 0.47Ω です。R が小数点を表します。電流検出用の低抵抗でよく見ます。
- 4 桁コード(±1% 品)。最初の 3 桁が有効数字、4 桁目がゼロの数。「4701」なら 470 に 0 が 1 つで 4,700Ω = 4.7kΩ。E96 系列の値を表すのに使います。
- EIA-96 コード。1608 以下の小型品では「01A」のような 3 文字コードが使われます。数字 2 桁が E96 の位置番号、英字が乗数です。読むには対応表が必要です。
- 「000」または「0」。ジャンパ(0Ω 抵抗)です。基板上でパターンを切り替えるために使われます。
E 系列を知っておく
抵抗値は連続ではなく、E 系列という決まった数列から選びます。E24(±5% 用、1 桁あたり 24 個)と E96(±1% 用、96 個)が一般的です。
計算で出した理想値をそのまま発注することはできないので、E 系列に丸めた値で再計算して成立するかを確認する必要があります。丸めによる誤差は E24 で最大 2% ほどになります。
E24 の並び:10, 11, 12, 13, 15, 16, 18, 20, 22, 24, 27, 30, 33, 36, 39, 43, 47, 51, 56, 62, 68, 75, 82, 91。これに 10 の累乗を掛けたものが選べる値です。
よくある質問
「103」は 103Ω ですか?
いいえ、10kΩ です。最初の 2 桁「10」が有効数字、3 桁目の「3」がゼロの数を表すので、10 に 0 を 3 つ付けて 10,000Ω になります。素直に 103 と読んでしまう間違いが多いので注意してください。
0Ω 抵抗は何のためにありますか?
基板のパターンを後から切り替えるためです。設定の変更、オプション回路の有効化、基板を跨ぐジャンパなどに使います。実装機で他の部品と同じように載せられるので、リード線のジャンパより扱いやすいという利点があります。抵抗値はゼロではなく、実際には数十 mΩ あります。
カラーコード(色帯)はどう読みますか?
リード付き抵抗の表記です。4 本帯なら「有効数字2桁+乗数+許容差」、5 本帯なら「有効数字3桁+乗数+許容差」です。黒=0、茶=1、赤=2、橙=3、黄=4、緑=5、青=6、紫=7、灰=8、白=9。この計算機は数字コード用なので、カラーコードには対応していません。
なぜ E24 のような半端な数列なのですか?
対数的に等間隔に並べているためです。E24 は 1 桁を 24 分割しているので、隣り合う値の比は 10^(1/24) ≈ 1.101、つまり約 10% 刻みです。±5% の許容差なら、この間隔ですべての値をカバーできます。E96 は ±1% 用で、約 2.4% 刻みになっています。
参考にした規格・資料
- IEC 60062 — 抵抗器・コンデンサの表示コード。
- IEC 60063 — E 系列(E6 / E12 / E24 / E96)の標準数。
- IEC 60115-1 — 固定抵抗器の一般仕様。
最終更新: 2026-08-29