真空管はどうやって増幅するのか:等価回路で見れば JFET と同じ、OP アンプ回路も真空管で組める

三極管は、グリッドの電圧でプレート電流を絞る素子です。入力は電圧で、電流はほぼ流れません。これは N チャネルのデプレッション型 JFET と同じ動作で、小信号の等価回路は電流源 gm·vgk と内部抵抗 rp の並列という、JFET と同じ形になります。違うのは動作電圧が 1〜2 桁高いことと、ヒーターが要ることです。形が同じなので、ソース接地もソースフォロワも差動対も OP アンプも、真空管で同じ形に組めます。

最終更新: 2026-10-02 真空管等価回路JFETOPアンプギターアンプ

熱電子、プレート、グリッド:電圧で電流を絞る

三極管は、真空のガラス管の中に 3 つの電極と、それを温めるヒーターが入っています。ヒーターに電流を流してカソードを 700〜800°C 前後に熱すると、表面から熱電子が飛び出して、カソードのまわりに電子の雲ができます。ここにプレート(陽極)を置いて、カソードに対して +100〜300V をかけると、電子はプレートに引かれて飛んでいきます。これがプレート電流です。電流の向きは慣習で「電子の流れの逆」なので、回路図ではプレートからカソードへ流れます。

電子の通り道の途中、カソードのすぐ前に、網状の電極が 1 枚あります。グリッドです。グリッドをカソードより負にすると、負の電荷を持つ電子は押し返されて、通り抜けられる数が減ります。グリッドをさらに負にすれば電流は止まります(カットオフ)。逆にグリッドが 0V に近づくと、電子はたくさん通り抜けます。つまりグリッド電圧が、プレート電流の蛇口になっているわけです。

グリッドはカソードより負に保つので、電子はグリッドに集まらず、グリッドにはほとんど電流が流れません。入力は電圧だけで、入力インピーダンスは外付けの抵抗(グリッドリーク抵抗、1MΩ 前後)で決まります。電流を食わずに、電圧で電流を制御する素子です。MOSFET や JFET と同じ性質です。

12AX7 の場合、プレート電圧 250V のとき、データシートの特性曲線の読み値(目安)で、グリッド電圧 −1V でおよそ 2mA、−2V で 1.2mA、−3V で 0.5mA 台まで下がります。1V の変化に対して約 1.6mA 動く、というのが相互コンダクタンス gm の値です。小さな電圧で大きな電流を動かせるのが、増幅の元です。

三極管の中の電子の流れ:グリッドを負にするほどプレート電流が減るヒーターで熱したカソードから出た電子が、グリッドの隙間を通ってプレートへ向かう断面図。グリッド電圧を −1V、−2V、−4V と変えると、通り抜ける電子の数が減り、プレート電流が約 2.1mA、1.2mA、ほぼ 0 と減る。3 つの状態を順に表示するアニメーション。 ① グリッド −1V:電子の大半が隙間を通り抜けるカソード前の電子雲から、プレートの +250V に引かれて電子が流れる。プレート電流は約 2.1mA(12AX7 の目安) ② グリッド −2V:負の電荷に押し返され、通り抜ける数が減るグリッドを 1V 負にしただけで、プレート電流は約 2.1mA から 1.2mA へ。これが相互コンダクタンス ③ グリッド −4V:ほとんどの電子が押し返される(カットオフ)プレート電流はほぼ 0。どの状態でも、電子はグリッドに入らない プレート(陽極) +250V グリッド(網) カソード(陰極) ヒーター Vg = −1V Vg = −2V Vg = −4V グリッド電流 ≈ 0 電子雲(熱電子) プレート電流 約 2.1mA 約 1.2mA ほぼ 0 12AX7、プレート 250V の目安
図1:三極管の中の電子の流れ。ヒーターで熱したカソードから出た電子が、グリッドの隙間を通ってプレートへ向かう。グリッドを負にするほど通り抜ける電子が減り、−4V でほぼ止まる。グリッド電流はどの状態でもほぼゼロ。

プレート抵抗で電圧に変える:増幅すると位相が反転する

プレート電流の変化を、電圧の変化に変えるのがプレート抵抗 Ra です。B+ から Ra を通してプレートに電流を流すと、プレート電圧は Ep = B+ − Ra·Ip になります。グリッドが正の方向に動くと Ip が増え、Ra の電圧降下が増えて、プレート電圧は下がります。入力と出力は逆相、つまりエミッタ接地やソース接地と同じ反転増幅です。

数字で追います。B+ = 250V、Ra = 100kΩ、動作点の電流が 0.87mA なら、Ra の電圧降下は 87V で、プレート電圧は約 161V です(次の節の計算)。グリッドを ±1V 振ると、電流は 0.47mA〜1.42mA に動き、プレート電圧は 203V〜108V、つまり約 ±47V の振幅になります。グリッドの 1V がプレートの 47V になるので、電圧利得は約 47 倍(33.5dB)です。

図の右上の波形が出力、左下の小さい波形が入力です。入力が山のとき出力が谷になり、振幅は 47 倍です。出力のプレートには 160V 前後の直流が乗っているので、次段にはコンデンサ(カップリングコンデンサ)を通して交流だけを渡します。

グリッドに ±1V の正弦波を入れると、プレートには反転した約 ±47V の波形が出る12AX7 のカソード接地増幅(B+ 250V、Ra 100kΩ、バイパスあり)の回路図と、入力と出力の波形を並べた図。入力の山で出力は谷になり、振幅は約 47 倍。波形が描かれていくアニメーション。 +250V Ra 100kΩ Rk は Ck でバイパス v_in 出力 グリッドの 1V の変化が、プレート電流を 約 ±0.47mA 動かし、Ra で電圧に変わる。 入力:グリッド電圧 +1V 0V −1V 出力:プレート電圧(直流 161V に乗った交流) 203V 161V 108V 入力が山 出力は谷 利得 ≈ 47 倍(33.5dB)、位相は反転。直流分 161V はコンデンサで切る。
図2:グリッドに ±1V の正弦波を入れたときのプレート側の波形(Ra = 100kΩ、B+ = 250V、バイパスあり)。出力は反転して約 47 倍。出力の直流分 161V は、コンデンサで切って次段に渡す。

三定数 μ、gm、rp と、μ = gm × rp

三極管の性質は、3 つの数字で表します。相互コンダクタンス gm(グリッド電圧 1V あたりのプレート電流の変化、mA/V)、内部抵抗 rp(プレート電圧 1V あたりの電流変化の逆数、Ω)、そして増幅率 μ(グリッドの 1V と同じ効果を出すのに必要なプレート電圧)です。3 つは独立ではなく、μ = gm × rp の関係にあります。

μ は、負荷を付けない(Ra = ∞)ときの電圧利得の上限です。実際の利得は、Ra と rp の分圧で A = μ·Ra ÷ (Ra + rp) になります。JFET の「gm × (Rd ∥ rds)」と、同じものを別の形で書いたものです。

代表的な双三極管の三定数(データシートの代表値。動作点によって変わる)
管μgmrpgm × rp使われ方
12AX7(ECC83)1001.6mA/V62.5kΩ100ギターアンプの初段、イコライザ、高利得段
12AT7(ECC81)605.5mA/V11kΩ60.5中利得、高周波、位相反転段
12AU7(ECC82)172.2mA/V7.7kΩ16.9低利得、ドライバ、カソードフォロワ

μ が大きい管は rp が高く、電流を流しにくい(gm が小さい)。μ が小さい管は rp が低く、電流をたくさん流せる。トランジスタでいう「利得を取るか、電流駆動能力を取るか」の選択が、管種の選択になっています。

ここに挙げた値は、プレート電圧 250V 前後、電流 1〜10mA の標準的な動作条件での代表値です。同じ管でも動作点が変われば gm と rp は大きく動きますし、個体のばらつきと経年変化もあります。設計では、データシートの特性曲線から動作点ごとに読み取ってください。

Ep–Ip 特性とロードライン:動作点を求めて利得を計算する

プレート電圧 Ep を横軸、プレート電流 Ip を縦軸にして、グリッド電圧ごとに曲線を描いたものが Ep–Ip 特性です。ここに、回路で決まるロードラインを重ねます。例として、12AX7 を B+ = 250V、Ra = 100kΩ、カソード抵抗 Rk = 1.5kΩ(自己バイアス)で使うと、電流とプレート電圧の関係は Ep = 250 − (100k + 1.5k)·Ip。Ip = 0 で 250V、Ep = 0 で 2.46mA を通る直線です。

自己バイアスでは、カソードが電流で持ち上がる分だけグリッドが相対的に負になります。Vg = −Rk·Ip を同時に満たす点を探すと、動作点は Ip ≈ 0.87mA、Ep ≈ 161V、カソード電圧 ≈ 1.3V(グリッドは −1.3V)になります。Rk = Vk ÷ Ip = 1.3V ÷ 0.87mA ≈ 1.5kΩ で、JFET の自己バイアス(ソース抵抗で VGS を作る)と同じ考え方です。

利得は、カソードにバイパスコンデンサを付けた場合と付けない場合で変わります。データシートの代表値(μ = 100、rp = 62.5kΩ)で計算すると、バイパスありは A = μ·Ra ÷ (Ra + rp) = 100 × 100k ÷ 162.5k ≈ 61.5 倍(35.8dB)。バイパスなしは、カソードの Rk が (μ+1) 倍にして効くので、A = μ·Ra ÷ (Ra + rp + (μ+1)·Rk) = 10000k ÷ (162.5k + 151.5k) ≈ 31.8 倍(30.1dB)。たった 1.5kΩ の抵抗が、プレート側から見ると 151kΩ に見えて、rp の倍以上になります。これが負帰還(電流帰還)の効果で、利得が半分になるかわりに、管のばらつきと歪みの影響が小さくなります。

12AX7 の 1 段増幅の利得(B+ = 250V、Ra = 100kΩ、Rk = 1.5kΩ)。「この動作点」は特性曲線に合わせた近似モデルで求めた概算
条件利得(倍)dB
バイパスあり、データシート代表値(μ = 100、rp = 62.5kΩ)61.535.8
バイパスあり、この動作点(0.87mA、gm ≈ 1.2mA/V)約 4733.5
バイパスなし、データシート代表値31.830.1
バイパスなし、この動作点約 2828.8
(参考)Ra = 220kΩ、バイパスあり、代表値77.937.8
(参考)Ra = 1MΩ、バイパスあり、代表値94.139.5

代表値の 61.5 倍と、この動作点の 47 倍に差が出るのは、データシートの 1.6mA/V が電流 1.2mA 付近の値で、0.87mA まで電流を絞ると gm が下がるからです。真空管は電流が減ると gm が下がります。Ra を 1MΩ まで大きくしても利得は 94 倍止まりで、μ = 100 を超えることはありません。

Ep–Ip 曲線とロードラインの図は、12AX7 の特性曲線に合わせた近似モデル(Koren 型の式のパラメータを調整したもの)で描いています。実物の曲線とは数 % から 2 割程度ずれます。設計に使うときは、必ず使う管のデータシートの曲線で読み直してください。

12AX7 の Ep–Ip 特性とロードライン:グリッド電圧が振れると、動作点がロードライン上を動くB+ 250V、Ra 100kΩ のロードラインを Ep–Ip 特性曲線に重ね、グリッド電圧が −1.3V を中心に ±1V 振れるときの動作点の動きを示すアニメーション。プレート電圧は 203V から 108V の間を動く。右はグリッド電圧とプレート電圧の波形。 0 50 100 150 200 250 300 0 1 2 3 Ep [V] Ip [mA] 0V −1V −2V −3V −4V 曲線はグリッド電圧 ロードライン Ep = 250V − Ra × Ip 動作点 Q(161V、0.87mA) グリッド電圧 −1.3V ± 1V プレート電圧 161V(203V〜108V) −0.3V −2.3V 203V 108V 特性曲線は 12AX7 に合わせた近似モデル。実物とは数 % から 2 割ほどずれる。
図3:12AX7 の Ep–Ip 特性とロードライン(B+ = 250V、Ra = 100kΩ)。グリッド電圧が ±1V 振れるあいだ、動作点(赤丸)はロードライン上を動く。右の波形は同じ瞬間のグリッド電圧。

等価回路で見れば、真空管は「ドレイン抵抗が小さい JFET」

小信号の等価回路を描くと、三極管は 2 通りに書けます。グリッド–カソード間の電圧 vgk を使って、電圧源 μ·vgk と rp の直列で書く形と、それをノートン等価にした電流源 gm·vgk と rp の並列の形です。入力側は開放(グリッドに電流は流れない)。

N チャネル JFET の小信号等価回路は、入力側が開放で、出力側が電流源 gm·vgs と rds の並列です。形は三極管と完全に同じで、gm と rds が rp に対応するだけです。ゲートを負にバイアスして使い、ゲート電流がほぼゼロで、VGS = 0 付近で電流が最大、負側に絞ると電流が減る。ここまで性質が一致しているデバイスは他にありません。

BJT(ハイブリッド π)は、入力側に rπ があり、入力電流が流れます。出力は gm·vbe と ro の並列で形は同じですが、gm = IC ÷ VT は、1mA で 38.7mS と、真空管の 1.6mS より 1 桁以上大きい。そのかわり rπ = β ÷ gm = 100 ÷ 38.7mS ≈ 2.6kΩ が入力に見えます。MOSFET(エンハンスメント型)は入力が開放で形は JFET と同じですが、ゲートを正にしてオンにする点が逆向きです。

三極管、JFET、BJT の小信号等価回路:出力側はどれも電流源と並列抵抗三極管、N チャネル JFET、BJT(ハイブリッド π)の小信号等価回路を並べた図。三極管と JFET は入力が開放で、電流源 gm×v と並列抵抗 rp(rds)。BJT は入力に rπ があり、出力は gm×vbe と ro の並列。三極管は電圧源 μ×vgk と rp の直列でも書ける。 三極管(12AX7) グリッド電流 ≈ 0、出力は gm と rp rp gm·vgk プレート カソード グリッド 入力は開放 (電流 ≈ 0) 12AX7(Ip ≈ 1.2mA の代表値) gm = 1.6mA/V、rp = 62.5kΩ μ = gm × rp = 100 N チャネル JFET ゲート電流 ≈ 0、出力は gm と rds rds gm·vgs ドレイン ソース ゲート 入力は開放 (電流 ≈ 0) 2N5457(規格値) gm = 1〜5mS、rds ≧ 20kΩ gm × rds = 数十〜百数十 BJT(ハイブリッド π) 入力に rπ があり、ベース電流が流れる ro gm·vbe コレクタ エミッタ ベース rπ IC = 1mA、β = 100、VA = 100V の例 gm = 38.7mS、rπ = 2.6kΩ、ro = 100kΩ gm × ro = 3870 電圧源の形(同じ三極管) rp + − μ·vgk
図4:三極管、N チャネル JFET、BJT(ハイブリッド π)の小信号等価回路。出力側はどれも「電流源と並列の抵抗」。入力側が開放なのは三極管と JFET で、BJT だけ rπ がある。

端子の対応と、五極管・三極管の位置づけ

回路図を読み替えるときの対応表です。真空管の回路をそのまま JFET の回路に読み替えられます。

三極管はプレート側の rp が低く(12AX7 で 62.5kΩ)、電流源というより「内部抵抗の大きい電圧源」に近い出力です。JFET や MOSFET を飽和領域で使うときの、ほぼ理想的な電流源とは違います。ドレイン抵抗の小さい、「出来の悪い」FET と考えると、利得が Ra と rp の分圧で決まる(Ra を増やしても μ で頭打ち)理由もわかります。

五極管は、グリッドとプレートの間に別の電極(スクリーングリッド)を入れて、プレート電圧が変わってもプレート電流がほとんど変わらないようにした管です。rp が数百 kΩ〜MΩ に達し、飽和領域の MOSFET や BJT のような電流源に近い出力になります。μ = gm·rp は数百〜千を超え、Ra を大きくすれば利得をいくらでも取れるかわりに、実際には Ra と次段の入力で頭打ちになります。

三極管の端子と、他のデバイスの対応
真空管N チャネル JFETMOSFET(N、エンハンス)BJT(NPN)役割
グリッドゲートゲートベース制御入力
カソードソースソースエミッタ共通端子(電子の出どころ)
プレートドレインドレインコレクタ出力(電流が流れ出る側)
ヒーター(なし)(なし)(なし)カソードを熱する。信号には関係しない
Vgk は負で使うVGS は負で使うVGS は正で使うVBE は 0.6V 前後バイアスの向き
三極管と N チャネル JFET の端子の対応三極管の記号と N チャネル JFET の記号を並べ、グリッドとゲート、カソードとソース、プレートとドレインを順に色で結ぶアニメーション。中央の表は MOSFET と BJT の対応も示す。 ① グリッド = ゲート(BJT ではベース):入力電圧で電流を絞る端子。真空管と JFET は負にして使い、電流はほぼ流れない ② カソード = ソース(BJT ではエミッタ):共通端子電子(キャリア)の出どころ。自己バイアスの抵抗はここに入れる ③ プレート = ドレイン(BJT ではコレクタ):出力負荷抵抗をつないで電圧に変える端子。電流が流れ出る側 プレート グリッド カソード ドレイン ゲート ソース 真空管 JFET MOSFET BJT グリッド ゲート ゲート ベース カソード ソース ソース エミッタ プレート ドレイン ドレイン コレクタ ヒーターは信号に関係しない(カソードを熱するだけ)。 バイアスの向き:真空管・JFET は入力を負にして絞る、MOSFET は正にしてオン、BJT はベース電流を流す。
図5:三極管の記号と N チャネル JFET の記号で、端子が 1 対 1 に対応する。グリッド、カソード、プレートの順に、色で結ぶ。

定番回路の真空管版(1):接地増幅とフォロワ

エミッタ接地(ソース接地)は、カソード接地(共通カソード)増幅に対応します。図2 の回路そのものです。利得は A = −μ·Ra ÷ (Ra + rp)、出力抵抗は Ra と rp の並列、入力は高インピーダンスです。

エミッタフォロワ(ソースフォロワ)は、カソードフォロワに対応します。プレートを B+ につなぎ、出力をカソードから取る形です。利得は A = μ·Rk ÷ (rp + (μ+1)·Rk) で、μ が大きいと 1 に近づきます。12AU7(μ = 17、rp = 7.7kΩ)で Rk = 10kΩ なら A = 170k ÷ (7.7k + 180k) ≈ 0.906。出力抵抗は rp ÷ (μ+1) と Rk の並列で約 410Ω(1/gm = 455Ω に近い値)です。

同じ計算を BJT のエミッタフォロワ(IC = 1mA)でやると、出力抵抗は 1/gm = 26Ω です。真空管のカソードフォロワは、出力インピーダンスが BJT の 16 倍も高い。ただ、これはグリッドを数百 kΩ〜MΩ で受けて、ケーブル 500pF を駆動するには十分です(410Ω と 500pF の LPF は 776kHz)。12AX7 で Rk = 100kΩ なら、A = 0.984、出力抵抗は約 615Ω です。

接地増幅とフォロワ:トランジスタと真空管の対応エミッタ接地とカソード接地、エミッタフォロワとカソードフォロワを左右に並べた回路図。左がトランジスタ、右が真空管。 エミッタ接地(BJT)反転増幅。出力抵抗は Rc ∥ roA = −gm·(Rc ∥ ro) +12VRc 出力 入力 カソード接地(三極管)反転増幅。出力抵抗は Ra ∥ rpA = −μ·Ra/(Ra + rp) = −61.5(Ra 100kΩ) +250VRa 出力 Rk を Ck でバイパス 入力 エミッタフォロワ(BJT)利得 ≈ 1、出力抵抗 ≈ 1/gm(1mA で 26Ω)A = gm·Re/(1 + gm·Re) ≈ 1 +12V Re 出力 入力 カソードフォロワ(三極管)利得 < 1、出力抵抗 ≈ rp/(μ+1) ∥ RkA = μ·Rk/(rp + (μ+1)·Rk) = 0.906(12AU7、10kΩ) +250V Rk 出力 入力
図6:トランジスタの接地増幅とフォロワ(左)と、真空管の対応する回路(右)。信号の流れも利得式も同じ形で、真空管の方は B+ が 250V と高い。カソード接地の −61.5 はデータシートの代表値(μ = 100、rp = 62.5kΩ)で計算した値で、図2・図3 の近似モデル(動作点 0.87mA)では約 47 倍になる。

定番回路の真空管版(2):差動対とカスコード

差動対は、ロングテールペアになります。2 本の三極管のカソードを共通にして、尾の抵抗(テール抵抗)Rt でつなぎます。ギターアンプの位相反転段として定番の回路です。片方のグリッドに信号を入れ、もう片方を交流的に接地すると、2 本のプレートに逆相の出力が出ます。

12AX7 ×2、Ra = 100kΩ で、片側の出力の利得は Ad ≈ μ·Ra ÷ (2(Ra + rp)) = 30.8 倍。同相利得は、Rt = 47kΩ のとき Ac = μ·Ra ÷ (Ra + rp + (μ+1)·2Rt) ≈ 1.04 倍で、同相除去比(CMRR)は 20 log(30.8 ÷ 1.04) ≈ 30dB です。Rt を 22kΩ にすると 23dB。OP アンプの 80〜100dB と比べると 2 桁ほど悪く、真空管のロングテールは「同相を打ち消す」より「位相を反転させる」ための回路です。ここを定電流源にすれば CMRR は上がりますが、管のペアのばらつきが残ります。

カスコードは、下側の三極管のプレート負荷に、上側の三極管のカソード(入力抵抗が 1/gm ≈ 数百Ω)を接続します。下側の電圧利得が 2.5 倍程度に抑えられるので、ミラー容量は Cgk + Cgp(1 + 2.5) ≈ 7.6pF と、通常の 84pF の 1/10 になります。上側の出力抵抗は rp + rp(μ+1) ≈ 6.4MΩ で、利得は gm·Ra に近づく(Ra = 100kΩ なら 158 倍で、単段の 61.5 倍の 2.6 倍)。ただし上側のグリッドに別のバイアス電圧(数十 V 以上)が要るので、電源が複雑になります。

差動対とロングテールペア、カスコードと真空管カスコードトランジスタの差動対と真空管のロングテールペア、トランジスタのカスコードと真空管のカスコードを左右に並べた回路図。 差動対(BJT)尾を定電流源にして、同相利得をほぼ 0 にAd = gm·Rc(片側出力) +12VRcRc o1 o2 v1 v2 ロングテールペア(三極管)12AX7 ×2、Ra 100kΩ、Rt 47kΩ。同相除去は約 30dBAd = μRa/(2(Ra + rp)) = 30.8 倍 +250VRaRa o1 o2 Rt v1 v2 カスコード(BJT)下側の利得が約 1 になり、ミラー効果が小さい出力抵抗が大きく、高域まで利得が保てる +12VRc 出力 Vb 入力 カスコード(三極管)下側の利得 ≈ 2.5、入力容量 7.6pF(通常 84pF)利得 ≈ gm·Ra = 158 倍、出力抵抗 ≈ 6.4MΩ +250VRa 出力 Vb 入力
図7:差動対とロングテールペア(上段)、カスコードと真空管カスコード(下段)。左がトランジスタ、右が真空管。

OP アンプも真空管で組める:1950 年代の真空管 OP アンプ

「OP アンプ」という名前は、1947 年の Ragazzini らの論文で、アナログ計算機の演算用に使う高利得の直結アンプに付けられたものです。当時の実装は真空管でした。1950 年代には Philbrick(GAP/R)の K2-W のような真空管式の汎用 OP アンプが市販され、12AX7 を 2 本(三極管 4 つ分)使っていました。開ループの直流利得は 1 万台、電源は ±300V 前後と、今の IC の OP アンプと比べて電圧がかけ離れています。

構成は、IC の OP アンプの内部ブロックと同じです。差動入力段(ロングテールペア)→利得段(カソード接地)→出力段(カソードフォロワ、低インピーダンス駆動)。入力段の一方のグリッドが反転入力、もう一方が非反転入力です。出力から反転入力へ抵抗 Rf で帰還し、入力から Ri を通して反転入力に入れれば、反転増幅回路の出来上がりです。閉ループ利得は −Rf/Ri で、IC の OP アンプとまったく同じ式になります。

開ループ利得を AOL = 15000(K2-W の資料にある値のオーダー)と置くと、利得誤差は 1/(1 + AOLβ) で決まります。閉ループ利得 −10 倍なら、ループ利得は 15000 ÷ 11 ≈ 1364 で、誤差は 0.073%。−100 倍ならループ利得は 149 で、誤差は 0.67%。−1 倍(ボルテージフォロワに近い反転バッファ)なら 0.013% です。この計算には真空管の特性は残っておらず、反転・非反転の VCVS の理屈がそのまま使えます。

IC の OP アンプと違うのは、電源が ±300V と高いこと、入力段のオフセット電圧が大きく温度で動くこと(K2-W には、チョッパで補正する版が別にありました)、出力電流が IC の OP アンプより小さいこと、ヒーターが要ることです。それでも、帰還をかけると増幅器の性質が帰還抵抗だけで決まる、という OP アンプの考え方は、真空管の時代にできあがっていました。

IC の OP アンプと真空管 OP アンプによる反転増幅回路左は IC の OP アンプによる反転増幅回路、右は差動入力段(ロングテールペア)、利得段、カソードフォロワの出力段で組んだ真空管 OP アンプによる同じ回路。入力が正のとき各段の極性がどう変わるかを、入力 +1V と −1V の 2 つの状態で順に示すアニメーション。 ① 入力 +1V:各段で極性が反転し、出力は −10V(−) 入力はほぼ 0V(+0.7mV)。差動段が + の誤差を増幅し、利得段で反転する ② 入力 −1V:すべて逆の極性になり、出力は +10V帰還抵抗 Rf が出力を (−) 入力へ戻し、誤差を 0 に近づけ続ける IC の OP アンプ Vin Ri 10k − + Rf 100k Vo 閉ループ利得 = −Rf/Ri = −10 倍。 式は真空管版とまったく同じ。 真空管の OP アンプ(12AX7 ×2 = 三極管 4 つ) Vin Ri 10k 差動入力段 ロングテールペア 利得段 カソード接地 出力段 カソードフォロワ Vo Rf 100k ++−− −−++ (−) 入力 入力 +1V → (−) 入力 +0.7mV → 差動段出力 + → 利得段 − → 出力段 −Vo = −Rf/Ri × Vin = −10V(開ループ利得 15000 なら誤差 0.073%) 入力 −1V → (−) 入力 −0.7mV → 差動段出力 − → 利得段 + → 出力段 +Vo = +10V。電源は ±300V 級で、出力電流は IC よりずっと小さい 1950 年代には Philbrick の K2-W のように、12AX7 を 2 本使った汎用 OP アンプが市販された。 開ループ利得はおよそ 1 万台、直流で動かせる。
図8:IC の OP アンプによる反転増幅回路(左)と、真空管で組んだ OP アンプによる同じ回路(右)。入力が正に振れると、差動段と利得段で反転し、カソードフォロワを通って出力が負に振れる。帰還がその出力を反転入力へ戻して、仮想接地を保つ。

実務の注意:B+ の感電、ヒーター、グリッドリーク、マイクロフォニック

真空管の回路を扱うときに、半導体の回路になかった項目を数字で並べます。

真空管アンプ(12AX7 のプリ段)を扱うときに押さえる数字
項目数字の例注意
B+ 電圧200〜400V触れれば感電。電源を切っても平滑コンデンサに残る
平滑コンデンサのエネルギー47µF × 450V で 4.8J220kΩ のブリーダで 450V から 50V まで約 23 秒。放電を確認してから触る
ヒーター電力(12AX7)12.6V × 150mA = 1.89W、または 6.3V × 300mA = 1.89W3 本のプリ管で 5.7W。待機でも発熱する。温まるまで十数秒
ヒーターの突入電流熱時 84Ω(12.6V 結線)ヒーターは冷えているとき抵抗が低く、投入の瞬間は定常より大きな電流が流れる
グリッドリーク抵抗1MΩ 前後グリッド電流 0.1µA で 0.1V のバイアスずれ。入力を浮かさない
ミラー効果Cin ≈ 84〜108pF(利得 47〜61 倍)次の節で計算。ソース抵抗が高いと高域が落ちる
マイクロフォニック振動でグリッド–カソード間隔が変わる初段に出る。ソケットのゴム支持、スピーカとの物理分離で緩和

グリッドリーク抵抗は、グリッドの直流電位を決めるために必要です。グリッドは入力コンデンサ(カップリング)の先で浮いているので、リークが無いと、グリッドに迷い込んだ電子がたまって電位が負側にずれ、バイアスが不定になります。ひどいときは出力が一瞬止まる「ブロッキング」が出ます。ただし抵抗値が大きいほど、グリッド電流 × 抵抗のぶんだけバイアスがずれるので、1MΩ 前後が目安です。

このグリッドの浮いたノードは、ミレニアムバイパスの MOSFET ゲートと同じ「高インピーダンスのノード」です。指で触るとハムが入る、湿気とフラックスの汚れでバイアスが動く、という症状も同じ形で出ます。入力の配線を短くし、シールドし、基板の表面を洗浄してください。

ヒーターの交流ハムは、ヒーターとカソード間の漏れで入ります。ヒーターの片側を接地するか、中点をバイアス電圧(+20V 前後)で持ち上げるか、直流で点火します。ヒーターを直流にすれば、50/60Hz のハムの原因を断てます。

ミラー効果と、ギターのピックアップ:高い入力インピーダンスが相性のよい理由

三極管は、グリッドとプレートの間に Cgp という容量があります。12AX7 では約 1.7pF、グリッド–カソード間は Cgk ≈ 1.6pF です。反転増幅段では、この Cgp の両端に入力と、反転した A 倍の出力がかかるので、入力から見ると (A+1) 倍の容量に見えます(ミラー効果)。Cin = Cgk + Cgp(1 + A) です。A = 47 なら Cin ≈ 1.6 + 1.7 × 48.4 ≈ 84pF、A = 61.5 なら 108pF。数 pF の管なのに、入力側には 100pF 近い容量が見えます。

ソース抵抗 Rs と Cin(配線 10pF を加えた 94pF)の LPF で、−3dB の周波数は、Rs = 10kΩ で 169kHz、68kΩ で 25kHz、250kΩ で 6.8kHz、1MΩ で 1.7kHz です。可聴帯域を確保するには、ソース抵抗を 100kΩ 以下に抑えたい。そこで、入力段のミラー容量を減らす工夫(カソードフォロワで駆動する、カスコードにする、利得を下げる)が使われます。

ギターのピックアップはLCR の共振回路で、シングルコイルの L = 2.5H、C = 500pF(自己容量 + ケーブル)なら共振は 4.5kHz です。ここにミラー容量 94pF が並列に加わると、共振は 4.13kHz まで下がります。ピークの高さ(Q)は負荷抵抗で決まり、負荷が軽い(BJT の rπ = 2.6kΩ のような)と共振ピークが潰れます。真空管のグリッドは 1MΩ で受けられるので、ピックアップは設計どおりの共振ピークを保てます。真空管(と JFET)の高い入力インピーダンスがギターに向くのは、この理由です。

ボリュームのポット(250kΩ)を絞るとソース抵抗が下がって高域が通りやすくなり、全開ではソース抵抗が最大になって高域が落ちます。この高域の落ちを補うのが、ポットの両端に小さな C を並べるブライトキャップです。LPF の遮断周波数はRC フィルタの式 1/(2πRC) で計算できます。

ミラー効果:入力容量が 84pF に見える。ソース抵抗との LPF で高域が落ちる三極管のグリッド–プレート間容量 Cgp が利得倍されて入力容量になる様子を示す回路図と、ソース抵抗 10kΩ、68kΩ、250kΩ、1MΩ のときの周波数特性。入力容量 94pF(配線 10pF を含む)との LPF で、−3dB はそれぞれ 169kHz、25kHz、6.8kHz、1.7kHz。 入力から見ると Cgp が (A+1) 倍に見える +250V Ra 出力 入力 Cgp 1.7pF Cgk 1.6pF A = −47 のとき Cgp は 48 倍に見える。 Cin = 1.6 + 1.7 × 48.4 ≈ 84pF ソース抵抗ごとの周波数特性(Cin + 配線 = 94pF) 0dB −6dB −12dB −18dB −24dB 100Hz 1kHz 10kHz 100kHz 1MHz 20kHz 169.3kHz Rs = 10kΩ 24.9kHz Rs = 68kΩ 6.8kHz Rs = 250kΩ 1.7kHz Rs = 1MΩ LPF の −3dB は 1/(2π·Rs·Cin)。 可聴帯域を保つには、ソース抵抗を 100kΩ 以下に。
図9:ミラー効果で入力容量が 84pF になる様子(左)と、ソース抵抗ごとの −3dB 周波数(右)。ソース抵抗が 250kΩ のとき、高域は 6.8kHz から落ち始める。

なぜ今も使われるか:測定できる事実だけに絞って

「真空管の音は温かい」といった主観的な話は措いて、測定できる事実だけを並べます。

1. クリップの仕方。1 段のカソード接地増幅の波形は、上下非対称です(プレート電流のカットオフと、グリッドが 0V を超えて電流が流れ始める点が、動作点から非対称な距離にあるため)。12AX7 の近似モデルで計算すると、グリッドに ±0.5V を入れたときの出力(ピーク約 24V)で 2 次高調波が約 3.5%、±1V(出力約 47V)で 7.0%、3 次は 0.15%。小さい振幅から 2 次が先に出て、3 次はずっと小さいという傾向です。±1.3V を超えるとグリッドが正になり、グリッド電流で入力側のコンデンサに電荷がたまり、バイアスが動きます。

2. 出力段と出力トランス。パワー段はプッシュプルで組むことが多く、2 本の管の偶数次歪みが出力トランスで打ち消されるので、クリップは対称になり、奇数次が主になります。さらに出力トランスは、インダクタンスと漏れインダクタンスで、周波数特性に独自のピークと落ちを作り、大きな信号では磁気飽和で圧縮されます。出力インピーダンスも半導体アンプよりずっと高く(数 Ω)、スピーカーのインピーダンスの山に応じて周波数特性が動きます。

3. 結局、歪みの出方は回路設計で決まる。トランジスタや OP アンプでも、帰還を浅くする、ダイオードでクリップするといった回路で、同様の歪みは作れます。真空管の特徴は、素子の特性だけで、非対称でなだらかな頭打ち(ソフトクリップ)が得られることです。逆に、低歪み・低出力インピーダンス・低電圧が要る場面では、半導体が勝ちます。

音の好みは人それぞれですが、gm と rp、ロードライン、ミラー容量、トランスの飽和といった、ここまでの数字で、真空管アンプの挙動のほとんどは説明できます。回路の見方は JFET や OP アンプと同じです。

よくある質問

真空管の μ は、OP アンプの開ループ利得と同じものですか。
別のものです。μ は 1 本の三極管が出せる電圧利得の上限(負荷が無限大のとき)で、12AX7 で 100、つまり 40dB です。OP アンプの開ループ利得は、複数の段を縦続して直流で 1 万〜100 万以上にしたもので、真空管でも K2-W のように 2 本(四つの三極管)を使って 1 万台にしていました。単段の μ にループを回して使う、ということはありません。
真空管の回路を、そのまま JFET の回路に置き換えられますか。
回路の形(ソース接地、ソースフォロワ、差動対)は同じように置き換えられますが、数字は設計し直しが要ります。JFET は 10〜30V 程度で動き、gm も数 mS ですが、内部利得 gm·rds は品種と動作点しだいで数十〜百数十、動作電圧は管の 1/10〜1/20 です。ギターアンプの「音」を再現する置き換えでは、動作点と歪みの出方が変わるので、同じ音にはなりません。
ヒーターは 6.3V と 12.6V のどちらで使うべきですか。
12AX7 や 12AU7 などの双三極管は、ヒーターを 2 本直列(12.6V、150mA)にも、並列(6.3V、300mA)にも結線できます。どちらも消費電力は 1.89W で同じです。電源トランスの巻線に合わせて選び、ハムを減らしたいときは、並列(6.3V)で片側を接地するか、直流にします。電圧が定格の ±10% を超えると、寿命に響きます。
ロングテールペアの CMRR 30dB で足りますか。
位相反転段としては足ります。入力の片方は信号、もう片方は交流的に接地なので、同相入力は考える必要がありません。プッシュプルのパワー段を駆動するには、2 つの出力の振幅差のほうが問題で、Rt が有限だと上下の出力に数 % の差が出ます。差が気になる場合は、Rt を大きく(定電流源にする)、あるいは Ra を微調整します。
低い B+(12V など)で真空管は動きますか。
動きますが、プレート電流がマイクロアンペア〜数十マイクロアンペアになり、gm が下がります。利得とヘッドルームは大きく減ります。ヒーターは通常どおり 6.3V か 12.6V が要るので、電池駆動では電力のほとんどがヒーターに消えます。

参考にした規格・資料

  • 12AX7(ECC83)、12AT7(ECC81)、12AU7(ECC82)の各社データシート(GE、Philips、Tung-Sol など) — μ、gm、rp、Cgk、Cgp、ヒーター定格、特性曲線。この記事の三定数は代表値
  • Norman Koren, "Improved vacuum tube models for SPICE simulations", Glass Audio, 1996 — 三極管の Ep–Ip 特性を式で近似するモデル。この記事の曲線はこの形のパラメータを調整して描いたもの
  • J. R. Ragazzini, R. H. Randall, F. A. Russell, "Analysis of Problems in Dynamics by Electronic Circuits", Proc. IRE, 1947 — 「operational amplifier」の名称が使われた初期の論文
  • Walt Jung (ed.), Op Amp Applications Handbook, Analog Devices / Newnes, 2005 — 第 1 章に OP アンプの歴史(Philbrick の真空管 OP アンプを含む)
  • Morgan Jones, Valve Amplifiers, Newnes — 真空管回路の設計全般:自己バイアス、カソードフォロワ、ロングテールペア、ミラー効果
  • 2N5457 データシート(ON Semiconductor など) — 汎用 N チャネル JFET:gfs、出力アドミタンス、ゲート漏れ電流の規格値
  • Sedra / Smith, Microelectronic Circuits — JFET・MOSFET・BJT の小信号等価回路、ミラー効果、カスコード、差動対

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